投資信託は、投資家から集めた資金を1つにまとめ、運用のプロが債券や株式などで運用し、運用成果に応じて収益を分配するという金融商品です。
- 投資家から資金を集める
- 集められた資金を、運用のプロ(ファンドマネージャー)が債券や株式などで運用する
- 運用成果に応じて投資家に収益が還元される
投資信託は一般的に、新発で新しく組成されるものを購入する場合と、途中から購入する場合が出てきますが、毎日基準価額は変動します。 運用している中身によって、その値動きの理由は様々で、一口1万円程度から購入することができます。 一般紙の新聞でも、全てではありませんが主要な投資信託の日々の値段が掲載されています。
気になる運用の中身ですが、図にもあるように、主に色々な債券を組み合わせて運用している債券型と、色々な株式を運用している株式型とに大別されます。運用して収益を出していかなければなりませんから、得たい収益(リターン)によって、もリスクは異なってきます。
最近では、エマージング債と呼ばれる新興国の債券をメインに運用するなどして、好利回りの配当分配を謳う投資信託や、ドル建て毎月分配型など、基準価額の値上がりよりも配当を重視する投資信託なども流行ってるようですが、いずれも為替の影響を少なからず受けることを忘れてはいけません。
投資信託は、自分に代わって運用のプロにお金の運用を任せる、ということが大前提ですので、一度購入したら毎日売り買いをするような性格のものではありません。 売買の際には、商品によって異なりますが、手数料がかかります。だいたい、自分が預ける金額に対して0~4%程度が主流です。(0%というのは「ノーロード」といって、ネット証券が主流になり始めた際に多く出始めるようになりました。) また、運用期間中も、信託報酬といっていわゆる運用を任せられたプロに支払う手数料もかかっています。 こちらも商品によって異なりますが毎年0.5%~2%程度かかります。 シビアに、このあたりもチェックする投資家が増えているようです。
パフォーマンスについては、月次レポートや週次レポートが発行されていますし(インターネット上で確認できるものが多いです)、もしくはネットや新聞などで日々の基準価額を確認することもできます。できれば、時々は確認する癖をつけましょう。完全に長期間放置するのは、あまりおすすめできません。
数ある投資信託の中から、自身でどれか1つを選ぶのは大変でしょうから、特徴のあるラインナップで、ちょっとずつポートフォリオを作って複数運用する、というのも手だと思います。 既発の投資信託を買い付ける場合は基準価額の過去の値動きは念のためチェックしてみましょう。